今更ですが、ワイズノットが民事再生手続き 

一月ほど前のニュースで、ご存じの方には今更なのだが・・・
今ほど、ワイズノット社のホームページを見たら衝撃的なニュースが。。。「民事再生手続開始決定のお知らせ」。
ワイズノットといえばオープンソース事業で名の知れた会社。社長の嵐さんは2年ほど前の新潟オープンソース協会主催のオープンソースカンファレンスに出席くださっている。オープンソースつながりという意味で私にとってもワイズノット社には比較的親しみを感じてたのだが。
嵐社長が新潟にいらっしゃった時期はオープンソース技術者のアウトソーシングを始められた時期で、トラックの運転手をオープンソースの技術者として教育して他社に派遣しているという話をされていたのが印象的であった。今回の民事再生手続き開始の理由を推測するには会社を大きくしすぎたということなのだろう。どう考えてもトラックの運転手が1年ほどの経験や勉強でLinuxサーバーの立派な管理者となるとは思えない。インターネットの技術者はそんな簡単に育つものではない。
ICT技術力と営業力は正反対に位置するものだ。社会的には営業力を持った会社の方がICT技術力を持っている会社よりも強いという方程式が成り立っている。なぜならICT技術力に長けている会社は営業力には無頓着であるからだ。また、営業力の強い会社はICT技術力の重要さを理解しているので、財力があれば優秀なICT技術者を集めることが出来る。
しかし、問題はここからだ。会社の上層部がICT技術者の性質や彼らが持つ価値観などお構いなくツマらん仕事を入れてしまう。いつしか本当に力と心のある技術者は会社を去ってしまい、抜け殻のようなICT技術者のみが残ってしまう。現在、コンピュータ業界の最も大切な収益源は人材派遣である。技術者の大半は所属する自社以外で働いているのである。これは果たして正しい事なのだろうか?業界全体で首を絞めあっていないか?
ワイズノット社が技術者を大事にしない会社だったといっているわけではない。拡大路線の中で技術者のなんたるかを見逃してしまったのではと考えている。ICT技術者はもの申さぬロボットではない。こいつらには愛してやまない技術があるのだ。この愛してやまない技術を育てることを諦めた会社はいつかは右肩に下がっていくはずだ。技術とその技術の結集であるプロダクトを売っていってこそ、価値のあるICT企業と言えるのではないか。安易な派遣商売に警鐘を鳴らしたい。また、ワイズノット社にはこれからもオープンソースのすばらしさや重要性を説いていっていただきたいと考えている。
※本記事はワイズノット社の事業に対する否定的な記述ではありません。ワイズノット社の民事再生手続きをきっかけに、私の考えるICT業界の体質について述べたものです。ワイズノット社の誹謗中傷の記事ではないことをお断りしておきます。
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