「生産量20倍 野菜工場普及へ法改正 経産・農水省」:イザ! このエントリをはてなブックマークに登録

「生産量20倍 野菜工場普及へ法改正 経産・農水省」:イザ!.

この記事が掲載された翌日に、この記事と関わりを持つ慶応大学の神成(しんじょう)先生のお話しを聞く機会に恵まれました。
このときに伺った話のポイントを列記します。

匠の知識をIT化する

良く農業はカンが全てであるという言われ方をしているが、決してそうではない。しっかりとした、アルゴリズムがありルールベースで判断と処理が行われている。このカンと言われているものを体系化して、ITに乗せれば誰でも農業を行うことが出来る。
なぜ農業が成長産業にならないかというと、●生産者の思いが伝わっていない、●付加価値がつけにくい、ということではないか。

兵庫のいちご生産者

兵庫県のある、いちご生産者は神成先生の研究を生かして成功している。この生産者は、いちご業者を始めるまでは不動産業であり、農業のノウハウを持たないまま、商売としていちごの生産を始めた。4名のスタッフで、年回4回の収穫を行い。年間70万パック出荷してる。

これからのIT業界は

ノウハウを持った企業(人)と組み、ノウハウをIT化することが成功の近道ではないか。IT化することで意志決定支援のツールとなり、体系化したノウハウでリスクを軽減することが出来る。

農業の未来は

日本の農業は非常にレベルが高いはずなのだが、形式化・体系化が出来ていないため、ばらつきが発生してしまっている。有機農法が素晴らしいという言われ方をしているが、コストの高い有機農法にこだわって行うのか、安全性とコストをバランス良く見極めて行っていくのか、真剣に見極める必要があるだろう。これからの農業は自身で販路を持ち、供給量をコントロールして強い発言力を持たなければ、将来の見通しは大変に暗いものとなってしまう。

研究所の見学

一通りお話しを伺わせて貰ったあと、実際にトマト栽培しているハウスの見学をさせていただきました。ハウス内に光や湿度、茎の太さまで測るセンサーが設置されています。肥料はセンサーから得た値を元に各種の肥料が自動的に混合されて、まかれるようです。野菜工場とはよく言ったものです。

お話しを伺って

口にしている食べ物がどのくらいの距離を、移動してきたのか測る言葉として「フードマイル」という考え方が出ています。フードマイルが高いほど、移動量が多いので石油などの多くのエネルギーを消費しているという意味です。地産地消は大変に素晴らしい概念です。心を込めて作った食べ物ですので、価格が高いのは理解できますが、生産者側も様々な努力をして、価格を下げる努力をしていただきたいと思います。
なぜ、もやしやマイタケの価格が、安値で安定しているかは、供給者側が努力があるからです。どのような努力かというと「計画生産」です。もやしやマイタケは、建物の中で生産量を調節しながら栽培することが可能です。計画生産することで常に安定した供給が計れているのです。
野菜も計画生産できる時代がきてもおかしくありません。安全で安値の食べ物をいつも口に出来る時代は、すぐそこにきているのだと感じました。

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