[ITpro]自治体の基幹系システム,いよいよSaaS/ASP時代に突入へ 

自治体の基幹系システム,いよいよSaaS/ASP時代に突入へ:ITpro.
山形県の内陸部南部に位置する置賜地区の7自治体は,ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)による基幹系システムの刷新に踏み切った。導入を決めたのは米沢市,長井市,南陽市,高畠町,川西町,白鷹町,飯豊町の3市4町。7団体のうち最も大きな米沢市でも人口は約9万2000人であり、いずれも中小規模の自治体といってよい。
昨年8月に入札を行い,NEC,テクノマインド,エヌデーソフトウェア,エム・エス・アイの4社グループが落札した。2017年度までの長期契約で,1年当たりの経費は7団体合計で約3億600万円。2006年度のシステム運用経費は7団体合計で約5億400万円だった。年間約40%のコスト削減ができる計算だ。
ASP化することで大きく効率化を図ることが可能になります。そもそも、行政が行うべき事は「効率的な質の高い住民サービス」です。従来型のシステム屋が提案するシステムは重厚増大で、システムを1年以上の時間を費やして作成し、サービスインしたら社会が変わっていて使い物にならなかった。こんな話は役所でも民間でも良くある話です。
ほんのつい最近まで、大中規模のコンピュータシステムと呼ばれるものは、完全にカスタムメイドで作り上げることが当たり前であるという風潮が、私たちのIT業界の中には根強くありました。バブルの崩壊、インターネットの普及、流通の革新、グローバルスタンダード化などで、10年前と比べると社会環境は大きく変化しているはずです。この大きな変化を私たちは理解しているようですが、 うわべだけの理解で本質的なことがわかっていないのかもしれません。
何がどうあるべきなのか、私なりに考えてみると。
効率良く仕組みを利用する
一般社会にコンピュータが普及して約20年。ハードウェアの進歩はすさまじいものがありますが、その中で動くソフトウェア内で動作しているロジックの部分は、20年前のものでも充分に通用するものも多いはずです。このような資産を多く発見して、効率よく再利用することが、求められるのはないでしょうか。そろそろWindows7の足音が聞こえてきました。あくまでも。コンピュータは人間を助けるための装置であって、多少、型落ちしても使い続ける工夫をしていけばよいのです。
標準的な仕組みをシェアする
今でも「うちの会社は独特だから、パッケージでは業務をまわせないんだよね」というお客様の言葉を聞くことがあります。とても素朴な疑問なのですが、社会の一般的なやり方に業務を改革して、パッケージ商品に業務を合わせると言うことが出来ないのでしょうか。独自のやり方で他社の10倍の生産効率というのであれば、絶対に変えてはいけませんが、逆に効率が悪いのではと思うことの方が多いのが現状です。パッケージではだめなら、この事例の山形県置賜地区のように何社かで共同開発する手法もあります。大切なのは最終製品であって課程ではありません。
一点突破の仕組みを生み出す
効率よく利用して、シェアすることが出来れば、様々なリソースが有効活用できるはずです。このリソースを有効活用して、その会社が持つ最大の武器にさらに磨きをかけるためのシステム化を行うのがこれからの理想型です。今回の山形県置賜地区の各市町村は、年間の運用コストが40%ダウンするそうです。浮いたコストの全てがIT投資に利用できるわけではありませんが、予算を他の業務に振り分けることが可能となるわけです。
自治体や企業でのASPやSaaS利用の事例は今後も増えていくことは間違いありません。サービス提供者側もコストを下げる努力をして利用者のニーズに応えていかなければなりません。
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